何品かの料理が運ばれてきたがやはり女性の玲子さんが
注文してるので殆どが女性好みの料理ばかりだ。
僕も女系家族で育ったので問題はなかったが今日は朝から
何も食べずお腹は減ってるはずなのにお箸が進まなかった。
そんな時突然、玲子さんが例の作戦に乗り出した。
『あ、美里さん、順子さんそんなことより薫ちゃんが話したかった
みたいですよ。』
『なあに、薫ちゃん。』
『いえ、玲子さん、そんな急に言わなくても。』
『いいじゃない、なによ何の話よ。』
順子さんはたぶん普通に喋ってるんだけど普通でも玲子さんが
起こった時よりも迫力がある。
『あの、玲子さん、』
『どうしたの、薫ちゃん、美里さんも、順子さんも待ってるから早く言ったら。
何か話したいって言ってたじゃない。私も聞きたいし。』
玲子さんは卑怯だ。自分が考えたセリフのくせに、それでなくても
女装してるだけで周りの目が気になって緊張してるのに、今あの
メモのこと言えってあんまりだ。
『あの、別に今じゃなくてもいいので、』
『何もったいぶてんの、いいから言いたいことあるなら言いなさい。』
順子さんの普通がこんなんだったら僕はこれから毎日地獄を
味わうことになる。
もし、僕の不注意で怒られでもしたら大変なことになることが
想像できた。これは、玲子さんどころじゃない。
そんなことを考えながらも何とか美里さんだけでも味方につけないと
僕は身の危険を、恐怖すら感じた。
『はぃ、美里さん、順子さん、玲子さん今日は・・・・・
えっと・・・・・か、か・・・薫のために歓迎会をありがとうございます。
・・・・・と、と、とっても・・・うれしいです。
か、薫は・・・・・立派な・・・OLに・・・・・、かわいい女の子に・・・・・
なれるように頑張ります。
これからはご指導よろしくお願いします。』
『え、薫ちゃん心配はしてたんだけど、良く決心してくれたね。
大丈夫私もしっかりサポートするから安心して、順子、あなたも
薫ちゃんがここまで決心してやってくれるんだからちゃんと面倒
みてあげなさい。』
『最初っからわかてますよ。ちゃんと仕事は手伝いますから。』
『薫ちゃんがんばってね。わからないことがあったら何でも私に言ってね。』
玲子さんは知らぬ顔してよくこんなこと言えたもんだと思った。
完全に玲子さんのシナリオ通りに進んでいる。
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