僕の気持ちはおかしかった。
ヒロに女の子の洋服に興味があるなんて
思われたくない。
その反面セーラー服を着てみたい衝動が
僕の冷静さを脅かしてきている。
こんな気持ちがヒロに知れたら僕はヒロに
軽蔑されてしまう。
でも、一度でいいセーラー服を着てみたい。
僕の気持ちは右に左に行ったり来たりしていた。
『ふぅん、そうなんだ。アキだったらセーラー服似合うと
思うんだけどな。』
『え、』
『私ちょっとアキに悪いことしてたんじゃないかなって。』
『どういう事。』
ヒロは僕が女の子の服に興味があるんじゃないかと軽蔑の
眼差しで僕を攻めているんだと思ってたけど違うみたいだ。
『私がアキを色んなとこに引っ張って行ったからアキが変に
なったと思って。でもちっちゃな時から一緒だしアキといる時が
一番落ち着くのよね。』
『別に変になんかなってないよ。』
『そう、じゃあいいけど、それと言っとくけど私アキのことだったら
何でもわかるわよ。』
『何でもって。』
『本当は着たいんでしょセーラー服。』
『え、なんで、』
『何でじゃないわよ。アキのこと見てたらわかるわよ。
怒らないから言いなさいよ。』
ヒロはセーラー服を着たいと思ってる僕のことを軽蔑している
ようじゃない。
そんな安心の隙を突いて僕の中で潜んでいた気持ちが爆発
しそうになっていた。
『え、でも、おかしいよ。』
『おかしいって。』
『だって僕は男だし。』
『アキ大丈夫よ、私アキの味方だから。』
『味方ってどういう意味だよ。』
『もしアキがセーラー服着たいって思ってるんだったら
着せたげるし、 私の服だって貸したげるわよ。
それに、アキが女の子だったら2人で買い物とかもっと
楽しめるじゃない。』
正直ヒロに隠し事はできない。
でも、このことだけは誰にも言えることではない。
ヒロであってもだ。
『違うよ、ヒロ誤解だよ。何で男の僕がセーラー服着るんだよ。』
『アキ可哀想。』
『可哀想って何だよ。』
『私の前でそんなに我慢しなくても素直になればいいのに。
いいわ、アキちょっとの間そっち向いてて。』
『え、』
『早く、そっち向いて、いいって言うまでダメよこっち向いちゃ。』
『うん。』
ヒロは何をするつもりだろうか僕には見当がつかなかった。
僕はこれ以上ヒロと話すのは危険だし今日は帰る事にしようと
思った。
『アキもういいわよ。』
ヒロは着ていたセーラー服を脱ぎ私服に着替えていた。
良く見ると今日買った洋服だった。
タートルの服に白のミニスカート、さすがにヒロは可愛い、
男子に人気があるのは当然だ。
そんな女の子の部屋にいる僕は幸せ者なのだろう。
『どう、可愛いかなぁ。』
『うん、ヒロ似合ってるよ。』
何をするつもりなのか一瞬わからなかったけど、ヒロも普通の
女の子だ。
買った洋服を着てお褒めの言葉を聞きたかったんだろう。
『アキいいわよ。』
『いいって何が。』
『私のセーラー服着させてあげる。』
『何言ってんだよ。』
『早く脱いで手伝ってあげるから。』
ヒロの手が強引に僕のブレザーを取り上げた。
なぜか僕は抵抗せずヒロの言いなりになってしまった。
ヒロはネクタイも外し、シャツのボタンを外していく、幼馴染で
僕のことなど異性と感じてないのかベルトを緩めズボンまで
脱がしてしまった。
僕の頭の中はセーラー服を着せられることは理解していた。
抵抗すれば拒否できる。
でも拒否すれば二度とセーラー服が着れないかもしれない。
自分で服を脱ぐとセーラー服を着たいと思ってたことを認める
ことになる。
これはヒロが勝手にやってることだ。
抵抗するか、しないか、
どうやら僕は本当の気持ちを抑えることはできなかったようだ。
タグ : 女装 セーラー服 ミニスカート
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